ゆるくて甘い関係

日常から離れた、ふわふわした時間の記録です。

進展がないことは知っている

ベッドでまどろみながら、ふみひろさんに
「どうして二年経って、急に連絡をくれたのですか」
って聞いたことがあった。


ふみひろさんは
「ずっと(また会いたいと)思っていたけど、仕事が忙しかった。
仕事が一段落したのと、また会いたいという気持ちが高まって連絡したんだよ」
って言っていた。


帰り際、ふみひろさんはいつも、私の左胸に小さなキスマークをつけてくる。
はじめはキスマークを「つけられた」感があったけれど
だんだんと「つけてもらって」うれしいっていう気持ちに変化してきている。


どんどん惹かれていくのが ちょっと自分でも怖いくらいなの。


そんな複雑な気持ちをぽろっと吐露した時
ふみひろさんは 私にキスマークをつけながら
「人生何が起こるかわからないから、こういう(自分みたいな)のも
みきのそばに置いておいてもいいと思うよ。何が起こるかなんて、わからないんだから」
と諭すように、そう言った。


漠然としすぎる言葉で、いくらでも自分によいように解釈してしまえる。


それを悪意なく 言ってしまうから 憎めない・・
そんなこと言って~と思うだけ。


でもね、いよいよ帰るときになって

ふと、あまりにも目立つ後ろの寝ぐせを 教えてあげた。


ブラシで直しても直しても 寝ぐせが直らないので
ふみひろさんは、わざわざまた、髪を全部濡らして
ドライヤーで全部、直した。


不倫相手の真意を見極めるのは
言葉のほうじゃなくて、行動で見極めるほうが正しいはずだから


こんなちょっとしたことで、ふみひろさんとは今後も
進展も、未来も何もないことを 改めて自覚する。


ちょっと寂しいけれど、現実を心に留めておいています。